top of page

​鍼・灸(はり・きゅう)

はり・きゅうは効果があるの? 

鍼(はり)は痛くないの?・灸(きゅう)は熱くないの?

はり・きゅうは効果があるの?

 

鍼(はり)・灸(きゅう)は日本で約1500年の歴史がある治療法で、

これまでにさまざまな病気の治療や予防に役立ってきました。
現代の西洋医学が発達した現在においてもその効果と安全性が注目され、

今では多くの国の医療に取り込まれつつあります。

鍼灸の治療は苦痛を緩和し、本来の回復力を引き出すことにあります。
効果の現れ方は、病気の性質や身体の状態などによってさまざまですが、

少しでも快適な生活をお送りいただけるためのお手伝いができるよう

努めたいと考えております。
私たちの体には「経絡」という「気」の流れている道が全身に流れており、

この経絡の流れが乱れたり滞ってくると体の不調が現れてきます。
はり・きゅうの治療はこの経絡に沿った多くのツボを刺激することで、

この気の流れを整え、体が持っている治癒力や回復力を高める施術を行います。

OMG0I9A9238280133641_TP_V.jpg

WHOによる発表

WHO(世界保健機構)は、1979年に鍼治療の対象として有効性が認められると、以下の疾患を挙げています。
      注:これらの中には、日本では、鍼治療がおこなわれていない疾患も含まれています。

 副鼻腔炎、鼻炎、感冒、扁桃炎、気管支炎(合併症のないもの)、 結膜炎、中心性網膜炎、

 小児白内障(合併症のないもの)、歯痛、 抜歯後疼痛、歯肉炎、咽頭炎、食道噴門痙攣、 横隔膜痙攣(しゃっくり)、

 胃下垂、胃炎、胃酸過多症、十二指腸潰瘍、腸炎、下痢、便秘、麻痺性イレウス、頭痛、 片頭痛、三叉神経痛、

 顔面神経麻痺(初期3~6ヵ月以内のもの)、脳卒中による麻痺、末梢神経系疾患、
 ポリオの後遺症(初期6か月以内のもの)、メニエール病、神経性膀胱障害、夜尿症、肋間神経痛、頚腕症候群、

 五十肩、 テニス肘、坐骨神経痛、腰痛、関節炎


 WHOによる適応症は症例の研究により有効性が認められるというものですが、
 アメリカのNIHによる声明はプラセボや偽鍼と比較して治療を行うことで、

 治療効果の有効性を科学的に実証されたものとしています


NIH(アメリカ国立衛生研究所 National Institutes of Health)による声明


 1997年、NIHの見解として
 鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として

 効果について有効であると発表しました。
 東洋医学におけるツボ治療の有効性として、鍼は中国では古くから医療体系の構成要素であり、

 少なくとも2,500年の歴史をもっている。
 鍼の一般理論の前提には、体をめぐるエネルギーの流れ(気)にパターンがあり、
 それが健康の保持に欠かせないという考えがある。
 その流れのパターンの乱れが疾患の原因と信じられており、鍼の施術者は皮膚近くにあるツボを使って

 "気"の流れの不均衡を調整することができるとしています。
 また、気の流れに基づくツボに対する治療はプラセボとは言えない効果があるとされています。


これらは公的な機関により解明され認められた適応症であり、
これら以外にも未だ検証されていない疾患に対する有効性は計り知れないと言われています。

鍼(はり)は痛くないの?・灸(きゅう)は熱くないの?

 

鍼(はり)は痛くないの?

 鍼は髪の毛の太さとと同じくらいの細い鍼を使用しています。

 これは一般的に使われている注射針よりはるかに細いものです。

 当院で行っている脈診流治療法では、この細い鍼を皮膚のごく浅い部分に刺すことで治療効果を上げています。

 そのため痛みは非常に少なく、痛みを感じない人もいる位です。

 当院では治療目的により銀製とステンレス製の鍼を使い分けていますが、

 すべて使い捨ての「ディスポーザブル鍼」を使用しているため、感染症の心配はありません。

灸(きゅう)は熱くないの?

 灸は皮膚の上に置いた艾(もぐさ)に火を着けツボを刺激することで治療します。

 ここで使用する艾は米粒より小さくして火を着け、艾が燃え尽きる前に取り除く方法で行います。

​ そのため、熱さを感じることは殆どなく火傷の痕が残るようなことはありません。

bottom of page